京大教育学部の一大イベント「教育学部祭」とは??現役学部生が徹底解説

みなさんこんにちは!突然ですが、京都大学教育学部の教育学部祭について知っていますか?
教育学部の最大のイベントである教育学部祭は、教育学部を志望するなら絶対に知っておきたいトピックの一つ!
この記事では、謎に包まれた教育学部祭がどのようなものなのか徹底的に明らかにしていきます!

目次

  • 教育学部祭とは
  • イベント内容
  • 学部祭の準備:準備スケジュール
  • 学部祭の準備:組織構成
  • 学部生目線から見た教育学部祭の魅力
  • 最後に

教育学部祭とは

教育学部祭とは、京都大学の学園祭(11月祭)の期間中、教育学部内で独自に行うイベントです。

11月下旬、4日間にわたって教育学部棟前で開催され、

教育学部の学生が企画から当日の運営まですべて自分たちだけで行います。

主な内容は出店(でみせ)、ステージ企画などであり、

毎年、全国の高校生や地域の住民、他大学の学生、教育学部のOBOGが多く来訪します。

教育学部の学生にとっては、半年近くかけて準備を行う一大イベントであり、学部生同士の交流を深める機会にもなっています。

自分の知っている先輩の中には、「教育学部祭をやりたくて教育学部に入った」と言っている方もいるほどで、教育学部志望の受験生の方にはぜひ知ってもらいたいイベントなんです!

イベント内容

イベント内容は主に以下の4つです。

  • 出店
  • ステージ企画
  • 古本屋
  • 居酒屋(教育学部生限定)

それぞれについて解説していきます。

出店

出店は、教育学部棟の前に2つの店が並び、おかずやスイーツを売るというものです。

過去の例では、小籠包やベビーカステラ、豚汁や胡麻団子などがありました。

この出店は「1・2回生企画」というもので、教育学部生のうち1回生と2回生が企画・運営を行うことになっています。

ステージ企画

ステージ企画は、学部棟前にステージを設置し、学部祭期間中を通して企画を行うというものです。

企画内容には、「P-1グランプリ(M-1グランプリのパロディ)」「回生バンド」「女装コンテスト」「朝までそれ正解」などがあります。

古本屋

古本屋は、教育学部棟の中にブースを設けて、主に学部生から集めた古本(教育学の専門書などが多い)を格安で販売します。

正直準備段階でも当日もあまり目立っているとは言えないのですが、ひそかに楽しみにしている人も少なくない企画です。

居酒屋(教育学部生限定)

居酒屋は、教育学部生、OBOG向けに、居酒屋を運営する企画です。

教育学部祭の1~3日目の夜に営業されます。

昔は教育学部棟内で行っていたようですが、京大の学園祭で酒類の販売が禁止されたことや、コロナウイルスの感染拡大などをきっかけに、ここ数年は外部の会場を借りて行っています。

コンセプトの考案から各メニューの詳しい内容まで、全て一から作り上げる、その年オリジナルの店づくりが魅力です。

学部祭の準備:準備スケジュール

学部祭の準備は新歓が終わった5月ごろから始まります。ここでは、本番までの主なスケジュールを紹介します。

5月ごろ 代表陣の発表

新歓が終わったころに、代表陣の発表があり(参加自由のZOOMイベントが開催される)、学部祭の準備が始動します。

6月ごろ 各部署のプレゼン、会議

各部署のプレゼンが行われ、人を集めます。ちなみに、部署はどれか1つしか入れないということはなく、基本的に皆複数の部署に入ります。

夏休み(8、9月) 部署遊び、試作会

夏休みに入ると、各部署ごとにバーベキューをしたり、花火をしたりするなど、遊び企画が開催されます。また、居酒屋や1・2回企画においては、試作会が実施され、少しずつアイデアが形になっていきます。

10月ごろ そろそろ準備を頑張り始める

夏休みに試作会などを行うと言っても、大抵の部署はほとんど準備を進めません。たまに会議してるくらいです。10月くらいになってやっとエンジンがかかりだします。

11月ごろ 本気で準備

本番まで残り一か月を切った11月に入ると、さすがにみんな「そろそろ本気出さないとやばい」という顔をし始めます。この京大生が本気を出す最後のスピード感は、結構楽しいです。

11月下旬 本番

本番です。一般のお客さんに楽しんでもらいつつ、久しぶりに会った先輩との話に花を咲かせつつ、運営に奔走します。

本番後の夜 フィナーレ

代表陣の挨拶に感動したり、後輩たちから4回生に向けて感謝のサプライズがあったり、みんなでTシャツに寄せ書きをしたり、エモいイベントの詰め合わせみたいな感じです。この瞬間を充実させるために学部祭準備を頑張っているまであります。

学部祭の準備:組織構成

教育学部祭の準備は、中心となる幹部メンバーがいたり、各部署に分かれて進めていったりするなど、組織的に行われます。

ここでは、各部署の詳しい内容などについて説明します!

学部祭の部署は、年によって異なる場合もありますが、全部で7つの部署があります。部署の名前は以下の通りです。

  • 経理
  • 渉外
  • 1,2回生企画
  • ステージ
  • 居酒屋
  • 企画広報(今年から「MM」「事前企画」が合体してできた)
  • 工房

以下、各部署について説明します。

経理

主にお金の管理をする部署です。

1・2回企画の売り上げが毎年収入の大半を占めるので、この部署の代表はいつも1・2回企画に大きな期待を寄せています。

学部祭終了後の収支計算では、いつもなぜか計算が合わなくなる事件が発生するため、頭を悩ませています。

この部署に入る人たちは誠実で信頼できる人が多いです(個人的な感想)。

渉外

「しょうがい」と読みます。外部の人々との交渉などが主な役割です。

京大の学園祭の実行委員会や、教育学部の教務の方々、教授などと連絡を取ります。

また、1・2回企画の出店の商品の買い出しなどを行うのも渉外の役割です。

経理と並んで、学部祭の縁の下の力持ち的な存在です。

1・2回生企画

その名の通り、1・2回生が主体となって進めていく部署です。

4つの班に分かれ、1班1料理を企画し、当日に学部棟前で売り出します。

新歓と並んで、新入生が交友関係を広げるうえで大きな役割を持つ企画です。

夏休みには班の中で試作会が行われ、わいわいした雰囲気で楽しいです。

ステージ

この部署では、当日学部棟前に設置されるステージの上で行う企画を考え、準備します。

テレビ番組のプロデューサーを疑似体験できるようなイメージで、ずっと温めてきた企画を実現できるいい機会だと思います。

この部署に集まる人たちは明るい雰囲気の人たちが特に多く、人を楽しませようとする人が多いです。

「回生バンド」「IPPONグランプリ」などの人気企画が行われる際には、ステージの前の客席だけでなく、その奥の通路にも人だかりができ、大変にぎわいます。

居酒屋

居酒屋は、料理が好きな人ならぜひ入るべき部署です。

「主菜」「スピード」「ドリンク」などさらに細かい班に分かれ、その年のコンセプトにあうような料理を考案します。

夏休みから秋にかけて試作会を行い、少しづつ完成度を高めていきます。

試作会には、毎年「つまみ食い専門」の人たちも多数訪れ、ちょっとしたパーティ状態になり楽しいです。

企画広報(今年から「MM」「事前企画」が合体してできた)

この部署は、「MM(準備期間や本番中のみんなの様子を写真に残し、最後に学部祭アルバムを作成する部署)」と「事前企画(本番前に決起集会などのイベントをいくつか企画する部署)」が合体して今年からできた部署です。

学部祭の公式Instagramの運営なども行っています。

「逃走中を大学内で行ってみたい」など、ちょっとしたワクワクを形にできるチャンスがあるのもこの部署です。

好奇心旺盛な人が多いのかもしれません。

工房

この部署は、学部祭期間中に会場を装飾するオブジェを制作したり、その年オリジナルのTシャツ・パーカーをデザインする部署です。

絵の得意な人、工作が大好きな人がたくさんいます。

教育学部なのに、美大生ばりのセンスを持つ人がなぜか毎年必ず現れ、びっくりするほどクオリティの高い作品の数々を生み出します。

職人気質ということなのかなぜか徹夜にロマンを感じる人が多く、本番前日は徹夜で作品を完成させる「オール工房」が毎年恒例になっています。

また、各部署ごとに、1~3人程度の部署代表がおり、そのさらに上に、全体をまとめる「全体代表」が存在します。

これらの幹部陣はまとめて「代表陣」とよばれ、その年の学部祭の大きな方針を決めていきます。

1・2回企画の代表(2回生)を除き代表陣はみな4回生であり、4年間の集大成として自分たちの代の学部祭を成功させるために協力して取り組みます。

学部生目線から見た教育学部祭の魅力

ここでは、学部生目線から見た教育学部祭の魅力についてお伝えします!

仲の深まり

5月から11月まで、半年以上かけて準備していく学部祭は、その中で他の学部生と関わる機会が非常に多いです。

仲の良かった友達とさらに深い話をすることもあれば、それまで話したことのなかった同級生や先輩後輩と仲良くなることもしばしば。

多くの人との関わりをより深くできることは、教育学部祭の大きな魅力の一つと言うことができるでしょう。

自分たちで何か成し遂げられる楽しさ

教育学部祭は学生が自主的に行っている取り組みだからこそ、何もかも自分たちで決めることができます。

高校生の時にはできなかった大きな規模のイベントを、社会人になってからは保証されない高い自由度で実現できます。

何かを成し遂げたい、そんな思いに応えてくれるのが学部祭です。

最後に

いかがだったでしょうか。この記事を通して、受験生の皆さんが教育学部祭について少しでもイメージを持てるようになっていたら幸いです。

教育学部に入学して、ぜひ一緒に教育学部祭を楽しみましょう!

このブログでは、京大教育学部に少しでも興味を持っている受験生向けに、教育学部のことをもっと知ってもらえるような情報を提供していきますので、よろしくお願いします!

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